カープの前田選手が1日のドラゴンズ戦(広島)の8回、久本投手からライト前にヒットを打ちました。これは、記念すべきプロ入り通算2,000本安打です。
高卒ルーキーながらプロ入り1年目の6月には初ヒットを放ち、3年目でレギュラを確保。順風満帆かに思われた野球人生。しかし、右アキレス腱断裂をはじめとする度重なる脚の故障。ギブアップしても不思議ではないつらい戦いは、ただでさえ無表情な前田から笑顔を奪った。
そんな前田が蘇ってきたのは、『上手くなりたかったら人の倍練習しろ、人の倍練習しても潰れない体力を作れ』という、高橋慶彦さんから綿々と引き継がれたカープスピリットだったと思います。
前田といえば忘れられないゲームがあります
パソ通の頃から何度もお話していますが、このゲーム
1992.9.13 東京ドーム
カープ
(遊)野村
(二)山田
(中)前田
(三)江藤
走 河田
右 音
(左)ブラウン
(一)小早川
(右)山崎隆
打 西田
三 高
(捕)達川
(投)北別府
投 石貫
投 佐々岡
投 大野
ジャイアンツ
(二)篠塚
打 大野雄
(遊)川相
走 上田
(中)モスビー
(一)原辰
(右)駒田
(左)吉村
走左 四条
捕 藤田
(三)岡崎
(捕)大久保
捕 吉原
打左 西岡
(投)宮本
打 緒方
投 石毛
打 佐藤洋
カープ 000 010 020|3
ジャイアンツ000 010 000|1
1点リードの5回2死無走者。川相選手の打球はセンター前へ。ダイレクトで捕ろうと思いっきり突っ込んだ前田のグラブに打球は収まらず、外野を転々
好走塁の川相は一気にホームまで生還し、同点に追いつきます。
同点で迎えた8回、1死1塁で打席に入る前田の目には涙。『北別府さんの勝利を消してしまった、申し訳ない』 そんな思いをバットに乗せて石毛の5球目を叩くと、打球はライト上段へ特大の一発。最後は佐々岡-大野とつないで逃げ切ったカープの勝利。
試合後、お立ち台が用意され、ヒーローの前田が上がるはず…
が、前田は現れない
お立ち台拒否
『すいません、何もありません』涙で出ない声を振り絞って、前田は小走りにバスへ
8回の打席に入る前田の涙を見た時、『絶対にこの子は10年レギュラー張れる』と思った私の目に狂いはありませんでした。
脚の故障で無表情に拍車がかかった時期もありましたが、ここ数年は状態も安定しているのか、笑顔が見られるようになりましたね。
選手生命の危機に直面するケガを何度も経験しながら、記録のための出場ではなくバリバリのレギュラーとして記録を達成したことに大きな意義があると思います。
少しでも長く、レギュラーとして活躍してください。そして、先輩から受け継いだカープ魂を次の世代の選手にプレーで伝えてください。
前田、おめでとう!
まだまだ頑張れよ(お約束ですがタイガース戦以外で)
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