訃報・加藤博一さん死去
年が明けて1ヶ月経たない間にタイガースのナンバー8が立て続けに…
加藤さんは佐賀県の多久工業から70年にドラフト外でライオンズに入団。しかし、ライオンズでは6年間で1軍の試合に3試合出場して1打数ノーヒットの成績しか残っていません。
最初の転機は75年オフ。五月女投手らとのトレードで片岡捕手とともにタイガースへ移籍。しかし、1年目は1打数ノーヒットに終わりました。2年目にタイガース初安打。3年目は31試合に出場し、プロ入り初盗塁も記録します。
そして迎えた4年目の1979年。江川さんのプロでの甲子園初登板試合でプロ入り初本塁打(次長、指摘おおきにm(__)m)。
この時私は高校3年生。しかし、受験勉強もせずバイトに明け暮れる日々。ちょうど寿司屋で出前のバイトをしている時でした。出前に行ったら、『江川、打たれたわよ!』と、行った先のお客さんが嬉しそうに(^_^;;;教えてくれました。『誰が打ったのですか?』と尋ねたら『加藤、加藤って選手』『???』
こうして、加藤さんの名前を認識する事になりました。
この年は江川さんとのトレードで移籍してきた小林繁さんが古巣・ジャイアンツ相手に大活躍。最終的には4位でしたが、翌朝学校で笑顔で会話する事が多かった年でした。
翌80年は規定打席に到達して打率も.314、背番号も32から8と一桁に(久慈も32⇒8ですね)
が、その翌年から成績が急落すると、82年のオフには野村投手とのトレードでホエールズ(ベイスターズ)へ移籍。
これが2度目の転機
近藤貞雄監督が屋敷要さん・高木豊さんに加藤さん、俊足選手を3人揃えて【スーパーカートリオ】と命名。
こう言う表現は大変失礼ですが、平松さん並の活躍をしなければ全国区人気にはなれなかったホエールズで、プロ入り通算200安打ほどの選手が全国区人気となり、86年にはオールスターゲームにも出場しました。
引退後はタレント転向かと思いきや、フジテレビで解説者としても活躍。すぽるとの番組中に女性アナウンサーが『○○(中継先)の博一さーん』と呼ぶ声のトーンに、加藤さんの人柄を感じました。
1063試合2321打数628安打93二塁打22三塁打23本塁打176打点169盗塁95犠打361三振/打率.271
トレードという、ともすれば後ろ向きに聞こえがちな転機をステップに選手としてのハクを付け、全国ネットの解説者にまでなってしまった加藤さんは、現役時代同様に素早く人生を駆け抜けてしまわれました。残した数字は一流と呼ぶには遠い数字ですが、印象度では超一流だったと思います。
天国でのんびり野球を楽しんで下さい
ご冥福をお祈り申し上げます
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Comments
コメント早っ(^^ゞ
そうそう、『ラインバックと江川って何やったっけ?』と考えていたんですわ
訂正しておきます
ホンマ、ショックですわ
蒲田行進曲を聞くたびに思い出しそうです
Posted by: シルク@仕事せな… | January 21, 2008 07:20 PM
>>江川さんのプロ初登板試合
失礼ながら、これ違いますねん。
【江川さんのプロ甲子園初登板試合】が正しいんですわ。
プロ初登板で打たれたのは、スタントン・若菜・ラインバックですねん。
7月の甲子園でのTG戦で、江川から一発かましたわけですな。
しかし、ショックですな。
およそ病気とは縁が無さそうな元気印のプレイヤーだったんですが。
残念です。
Posted by: スチャラカ次長 | January 21, 2008 07:16 PM