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異例の200勝投手・山本昌

この記事、もう少し早く書きたかったのですが、200勝達成当時(8月上旬)はアホほど忙しくて
やや時期遅れになってしまいました

ドラゴンズの山本昌(山本昌広)投手が、8月4日にナゴヤドームで行われたジャイアンツ戦で完投勝利を収めました。これはプロ入り通算200勝目の記念すべき勝利です。
すでに色々なところで記事になっていますように、山本昌の200勝はすべてにおいて異例づくめです。自分たちの世代がが見てきた選手では、大野さん(=豊、カープOB)の1年目をよく例として出していた、【1年目がボロボロでも、腐らずに努力すれば大投手になれる】どころではない、遅咲きの大投手である点です。
(ちなみに大野さんの1年目は1試合・投球回数1/3・打者8人・被安打5・与四球2・失点5・自責点5・防御率135=完投したと仮定したら135点取られていた)

1.2年間1軍公式戦登板ゼロ
400勝の金田正一さんから、200勝ジャストの藤本英雄さんまで、24名の投手が200勝を記録しています。後に200勝を記録するほどの投手となれば、高卒ルーキーであっても素質の一端は見えるもので、山本昌以外の全員が初年度に登板しています。
山本昌は83年のドラフト5位でドラゴンズ入団。ドラゴンズのドラフト同期では2位指名の仁村徹(弟)がレギュラーで活躍します。それ以上に世間は大豊作。そう、昭和40年会の高卒入団組がドラフト指名の年度でした。ドラフト下手なタイガースですら、1位:中西(清起、現投手コーチ)・2位:池田さん(親興、85年V時のエース)・3位:マイク(仲田幸司、92年V争い時のエース)と、後の主力投手を3名指名するくらいですから。バファローズなど、小野和義・吉井理人・村上隆行・光山英和と、後のレギュラーを一気に4人も獲得しています。

そんな時期に指名を受けて入団した山本昌、大野さんどころじゃない、2年間は一軍の試合に登板することなく過ごしました。3年目にやっと1試合投げたものの、2/3イニング投げて2点を失い、防御率27.00という数字だけが残ってしまいました。

2.初勝利まで5年
期待されて入団した後の大投手であっても、いきなり勝てるほどプロは甘くなく、何名かの投手が初年度0勝に終わっています。金田さんに破られるまでの通算最多勝記録保持者の別所毅彦さんも、初年度は2試合登板で0勝1敗でした。他には山田さん、東尾さん、皆川さん、村田さんが初年度0勝です。
しかし、2年目を終えて0勝だったのは皆川さんだけ。皆川さんも3年目は11勝を記録します。

が、山本昌は4年目の87年も3試合登板で0勝。育成が目的の高卒とはいえ、そろそろ首筋がひんやりしてきます。翌88年は開幕からドジャースのマイナーリーグへ野球留学…といえば聞こえはいいですが、『戦力として期待している』と思う選手は日本に残しますよね。まだまだ期待されていていなかった開幕当初でした。しかし、真弓さんとか秋山のように、海外でハングリー精神を身につけて大レギュラーになった選手もいます。
(ちなみに、初年度最多勝は野口二郎さんの33勝。ただし、選手不足な上に戦雲急を告げる39年、他に投げる投手がいなかったとも考えられます。459イニング投げて33勝しましたが19敗も記録しています。平和の戻った戦後の記録では稲尾さんが記録した21勝、戦後生まれの投手では堀内さんの16勝が、200勝投手の初年度最多記録です。)

そして、山本昌も真弓さんや秋山に続くことになります。ジャイアンツと優勝争いを続けるドラゴンズは、ペナントレース終盤に山本昌を日本へ呼び戻します。期待に応えた山本昌、8試合に登板して2完封を含む5勝0敗。最終的にジャイアンツに12ゲームの大差をつけてドラゴンズは優勝します。

翌89年には181イニングに登板して規定イニングもクリア(左のリリーフ専門でスタートした工藤が4年目でクリアしたのが過去最も遅い記録)、90年には10勝を挙げて2ケタの壁もクリア(同じく工藤の5年目が過去最も遅い記録)。

その後の活躍はご存知の通り

3.その他の遅咲き・長持ち新記録
2006年9月16日、ナゴヤドームでのタイガース戦でプロ野球史上73人目(84回目)となるノーヒットノーランを記録しますが、この時点で41歳1ヶ月。これは95年にブルーウェーブの佐藤義則さんが記録した40歳11ヶ月を抜く日本記録です。
交流戦でファイターズと対戦した時に山本昌が佐藤コーチを訪ね、『200勝したいんです、永く現役を続けるにはどうしたらいいですか』と質問したそうです。
佐藤コーチは『短い距離の走り込みをたくさんこなせば効果がある』とアドバイスしたとか。
偉人の知恵は偉人に引き継がれ…

また、現在43歳の山本昌は1軍の試合に23年連続で出場していますが、これはセリーグのみでは衣笠祥雄さんの記録と並ぶタイ記録です(プロ全体では工藤公康の27年)

青息吐息でなく、ローテ投手として掴んだ200勝は立派です。
タイガース戦以外で頑張って(ってなワケにはいかんか(^_^;;;)、オッサンの星としてまだまだ頑張って下さい。特にジャイアンツ戦でm(__)m

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Comments

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宮崎商業って、あの一時期にプロで活躍する選手が集中するんですよね(小川“モーやん”亨さん、高橋“オールポジション”博士さん、西井哲夫さん)
エエ指導者でもいてはったんでしょうかね

>いきなり頭角を現さなかったために
ですね
初年度最多勝ち星なら、もっと上がいますが200勝ラインに届かず潰れてしまいます
そういったことを考えるにつけ、初年度からローテ投手として活躍した上に潰れなかった金田さんと米田さんは根本的に体が強かったんでしょうね

Posted by: シルク | September 17, 2008 at 01:35 AM

いきなり頭角を現さなかったために、逆に若い頃に酷使されること無く、しっかりとカラダ作りできた貯金が今生きている…って事なんでしょうかねぇ…
昨年の低迷でダメかとも思いましたが、見事復調してきたのは流石としか言いようが無いです。

夏の大会に出た宮崎商の左腕・赤川投手が、腕の使い方が何となく似てるんですよねぇ。ウチに来ないかな???(^^)

Posted by: 0223. | September 17, 2008 at 12:43 AM

確かに、いつもの年のドラゴンズじゃないですよね

ぼぶさんが挙げた以外にも井端がいない、荒木もいつもの荒木じゃない…etc
『何されるんやろか』と怯えながら試合に臨まなくてエエのは大きいんやないでしょうかね

少し前までは、『なんとかドラゴンズがCS圏内から脱落してくれたら楽になる』…などと考えていましたが、最近は『考えようによってはカープの方がヤバいんとちゃうかな?』と考えながら、ラジオを聞きつつ帰りの車を運転していました

Posted by: シルク | September 15, 2008 at 10:29 PM

>>【会社カレンダー】

と言う表現は初めて聞きましたcoldsweats01が、そうです。会社の決めたカレンダーで動いてますので。基本は土日休みの週休2日ですが、年間休日数が決まっているので祝日が出勤日となっていることが多いです。

しかし今年のD-T戦はどうなっちゃってるんでしょうねぇ。去年までタイガースがぜんぜん勝てなかったのもなんですが、今年はまったく逆。ドラゴンズの打線はともかく、ピッチャーかなぁ。川上も朝倉も中田も2軍ですからねぇ。(それでもジャイアンツが負け越しているのも情けない) やはりタイガース戦には山本昌に三連投してもらわなくちゃいけないかしら。(おっ、本題に戻ったcoldsweats01) 確か山本昌が一番勝ち星を挙げているのがタイガースですので。(ジャイアンツは2番目です)

Posted by: ぼぶ@豊橋 | September 15, 2008 at 10:13 PM

休みのはずでしたが、急遽出勤
事務所で契約をすることになり、お客様が来られるのを待っています
ぼぶさんは【会社カレンダー】ですか?

やはり、野球は本来青空の下で観戦するほうがいいですね
ただ、ドームにもありがたいことが一つだけありまして
【大勢で観戦するときの予定が立てやすい】という

最多観戦球場は京セラドームですが、ノンビリした藤井寺のデーゲームが懐かしいです

Posted by: シルク@仕事中 | September 15, 2008 at 01:27 PM

ごんふくさん
そのYahooドームの試合、たまたまケーブルTVで見かけましたけど、最初どこの球場でやっているかわかりませんでした。(^-^; 開閉式ドームであったことを忘れておりました、9年ぶりですか。

アメリカにも開閉式ドームはけっこうありますが、ちゃんと開けているところは多いと思います。有名なところだとシアトル・マリナーズのホーム、セーフコ・フィールドもそうだし。ぼくがよく行ったのはミルウォーキー・ブリュワーズのホーム、ミラー・パークですが、ここは試合中開けていても試合終了したら閉めるのですが、音楽を流しながらスクリーンに屋根がじわじわ動いているところが映し出されます。一種のイベントと言うかセレモニー化しているんですね。

Posted by: ぼぶ@今日は出勤日 | September 15, 2008 at 12:43 PM

余談ですが、このあいだソフトバンク対楽天戦で9年ぶりに福岡ドームの屋根を開いて試合をしてました。
開閉の電気代だけで何十万円もかかるんだそうで、晴天の日でも屋根を空けて試合をすることがなくなってました。

13,4年前でしたか、ヤクルト対中日の試合を福岡ドームに見に行ったとき、デーゲームで珍しく屋根をあけての試合でした。
「やっぱり、空が見えたほうが開放感があるねえ」と思ったのでこの試合、印象に残ってますが、それにもまして先発が山本昌。ヤクルトは荒木大輔だったと記憶してます。
このときもてんで打てずに負けてます。

Posted by: ごんふく | September 15, 2008 at 09:58 AM

ウチにとっても目の上のたんこぶです
最年長ノーヒットノーランを献上したのはウチですから

川上憲伸に完封されても、『力負けやな、しゃーない』って諦めがつくのですが、マサにやられると『何であれが打てんねん』という腹立たしさが先にたちます。
(これは安田さんにやられた時も同じです。どうも左の変化球投手は苦手みたいで…星野伸之がセリーグだったらなどと考えると恐ろしい)

でもホンマに、40歳を過ぎて【記録のための登板】でなく【ローテ投手としての登板】で記録した200勝は立派だと思います。敵ながらあっぱれ。

Posted by: シルク | September 15, 2008 at 12:44 AM

いっときスワローズファンにとっては目の上のたんこぶみたいなピッチャーでしたよ。
さっぱり打てずにやられてましたからね。
200勝のうち、対スワローズは何勝かな?とネットでいろいろ調べてみたのですが、年度別勝利などはあっても球団別の勝利数って意外と載ってないのですね。

しかし、あの容貌もあってか憎めない投手ですな(^^;
逆にあの年で先発のひとりとして勝ち星をあげているのは立派。
まさかあの山本が200勝投手になるとは・・わからないものですね。

Posted by: ごんふく | September 14, 2008 at 11:41 PM

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