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おつかれさま、ドラゴンズ・井上一樹外野手

ドラゴンズの外野手で、06年・07年に選手会長を務めた井上外野手が今シーズン限りでの引退を発表しました

大相撲の鶴ヶ嶺一族の出身地として有名な鹿児島県姶良郡に生まれ、鹿児島商業で投手・打者として活躍した井上外野手は89年のドラフトでドラゴンズから2位指名を受け、投手として入団。
いまさら説明するまでもない大豊作の年。が、ドラゴンズは野茂を指名せずに独自路線でNTT東京の与田投手を指名・獲得。他に同期は東邦の山田喜久夫投手と上宮の種田内野手。高校生入団選手は渋い活躍をしましたね。
(当時の選手名鑑を見ていますが、マサに山崎武司に矢野、息の長い選手が多いですね。でも、みんな若い

貴重な左腕投手としてプロ入りしたものの、投手としては開花せず(1軍では9試合0勝1敗)。故障者が多く外野手が定まらないチーム事情(中村がいるために捕手としての出番が限られてしまう矢野が、打力を生かして外野守備についていたのもこの頃)もあって94年開幕から外野手に転向。
転向4年目の98年に107試合に出場し1軍に定着すると、その後は毎年100試合前後出場してきました。

井上選手の通算成績

今シーズンは開幕戦に出場したものの、直後に2軍落ち。藤井の成長とベイスターズから移籍してきた小池や若い野本の起用が増え、ファーム暮らしが多いシーズンとなりました。
地味で渋い井上選手、あまりプレーの印象がないのですが、肝心な場面で痛い一打を打たれていた記憶があります。

と思って調べていたら、球児が同点ホームランを打たれたんや

あ、印象が無いのはプレーのことで、顔しか写っていない名前未記入のプロ野球選手全員の顔写真を並べられてもスグにわかりますよ。特長ありますから

しかし、いかつい顔に似合わずハートは優しく、難病の子供たちを見舞う地道な活動が評価され、2003年にはゴールデンスピリット賞を受賞しています。
☆ゴールデンスピリット賞=報知新聞社主催、プロ野球選手の社会貢献活動優秀者を表彰する賞。メジャーには同じような趣旨の、【ロベルト・クレメンテ賞】があります。地震で大規模な被害を受けたニカラグアへ救援物資を運ぶ途中に事故死したロベルト・クレメンテの功績を称え、1973年より賞にクレメンテの名が冠されるようになりました。

そんな井上選手の一番の思い出は、99年に優勝を決めたスワローズ戦での決勝ツーベース。
今後の進路は未定だそうですが、『ドラゴンズにかかわりたい』とのことです。

球団も井上選手の功績を称え、27日のタイガース戦終了後に引退セレモニーを行うとの事です。
(だからって試合で頑張らないで下さいね、ドラゴンズの皆さん

引退セレモニーに関する記事

顔はいかつくてもハートは優しい九州男児・井上、第2の人生でも頑張って下さい
おつかれさまでした

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Comments

ウチの新庄も同学年だったりするんですけどね
井上と前田だけなら【侍】というイメージが湧きますが、新庄が絡むと意味不明になりますな

前年が川崎と前田(幸長)、その前年が吉永に石貫
このあたりの九州勢は結構エエ線いってますね

そうそう、前田って今シーズン1試合も出ていませんよね
昭和の香りのする残り少ない選手なんですけど

Posted by: シルク | September 29, 2009 12:14 AM

ドラゴンズ井上…と聞くといつも思い出す話があります。

鹿商時代に、練習試合?で井上投手は隣県の熊本工業と対戦します。
その熊工のある主力打者は試合前、ネット裏にスカウトの姿を認めて浮かれていたところを監督から「バカ者!あの人たちはお前じゃなくて井上を見に来てるんだ!」と一喝され、悔しさ満々で臨んだ試合で特大のホームランを放って涙を流しながらベースを回ってきた…という逸話です。

その打者とは…だいたい分かりますよね?
前田智徳です。

今季は未だ1試合も出場登録されていません。
井上が引退…と聞くと、去就が気になるところです。
身体的には何も問題ない、という風の声も聞こえてくるんですけれどねぇ…

Posted by: 0223. | September 28, 2009 10:23 PM

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