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追悼試合

昨日は、亡くなったキムタク(ジャイアンツ・木村拓也コーチ)の追悼試合でした。
共に在籍したことのあるカープとの試合。
両チーム必死の攻防を続ける中、谷の代打逆転満塁ホームランで試合は決まりました。

谷がジャイアンツに移籍してきたのは07年。打ってよし守ってよし走ってよし、日本を代表する外野手だった谷が、2年ほどふてくされたようなプレーを続ける日が続き、厄介払いのような形でジャイアンツに移ってきました。

☆★☆★以下、サンスポ記事抜粋☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

「もう打つしかないと思っていた。こんな所で打てるとは思っていなかったし、こういう試合で打てたのもタクのおかげ。泣かない、と決めていたんだけど、やっぱりダメですね…」

 レギュラーシーズン初の満塁弾で、最高の「追悼試合」を締めくくった。いつも冷静な37歳もこのときだけは思いをこらえきれず、涙で言葉を詰まらせた。

 「タクがいなかったら、今のおれはないかも知れん」という谷。巨人に来てから、2月の宮崎キャンプの休日は同級生の木村拓とゴルフに繰り出すのが楽しみだった。腹をこわし熱が出ても、ゴルフがしたいために練習を休まなかったこともある。

 「今週はフェニックス、次の休みはトム・ワトソンとか、計画するのが楽しくてね。ゴルフをやりたくて野球をやっているのか、って思うこともあったよ」

 谷は2児、木村拓コーチは3児の父。2人の話題は、いつも子育てのことだった。「あいつ、一緒に暮らしていないのに電話で(長男の)恒希(こうき)のことを怒るんよ。おれは絶対にでけへんな」。昨年ソフトボールを始め、うまく打てずに「辞めたい」と漏らす恒希くんを、電話でしかりつけていた姿は今も脳裏に焼き付いている。

 その恒希くんがこの日の始球式を務め、試合後に母の由美子さんとベンチに現れた。両手で力いっぱい抱き「うまくなってプロ野球選手を目指せ!!」と耳打ちした谷は、ウイニングボールとバットをプレゼントした。

 「谷と拓也は仲良くてね。そういう谷が決めたのは、不思議な縁を感じる」と原監督。リーグ4連覇、連続日本一を目指すチームの結束はさらに強固になった。「頂点しかない。それを目指して拓也と一緒に戦いたいと思います」。天国に向け、谷はそう誓った。(桜木理)

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ジャイアンツに移籍してきた実力のある選手が、持てる力の半分も出せずに1~2年で消えていく姿は、何度も目にしていると思います。が、この数年はキムタク・谷・大道・古城など(ガッツとラミちゃんは別格)、移籍してきた選手がジャイアンツの中で自分の居場所を見つけ、ずっとジャイアンツにいるかのようにプレーする姿が目立ちます。
谷も見事に蘇りました。
昨夜のスポーツニュースで、谷のヒーローインタビューを聞いていて、涙腺が切れた方も多いのでは(私もそうです)。

追悼試合って、縁のある選手がカギになるんでしょうか。
同じく、若きコーチとして在籍中に急死した鈴木貴久の追悼試合を見に行ったことがあります。
鈴木貴久の現役時代の背番号を引き継いだ的山が大活躍。
新庄(当時ファイターズ)のダイレクト返球を『返球が少し高い、低く滑り込もう』と判断したのかどうか、捕手の背中側をヘッドスライディングしてベースを払うようにホームイン。
走塁が上手いとは言えない、足が速いとは言えない的山の、2度とお目にかかれない走塁でした。

的山はヒーローインタビューで、『僕は鈴木さんの背番号を引き継がせて頂いたので、今日は絶対に勝ちたいと思っていました』と静かに力強く語っていました。

近鉄バファローズのスピリッツは途切れてしまい、的山はホークスでコーチをやっています。
でも、ジャイアンツのスピリッツは途絶える事はないでしょう。
大切にしてもらいたいです。

(タイガース戦以外で)


追記~原監督の【お別れの会】における弔辞全文

☆★☆★☆★☆★スポニチ記事より転記☆★☆★☆★☆★☆★

木村拓也くん、きょうは君が一緒に戦ってきたジャイアンツのみんながお別れに来ています。若かった時に活躍した、カープの皆さんも集まっています。君にプロ野球の門戸を開いてくれたファイターズの大先輩もお見えです。野球人としての生き方に共感した人たちが、君のために集まってくれました。

 君がジャイアンツに入ったのは、私が監督に復帰した2006年6月でした。そのころは主力に故障者が出たこともあって、チームが弱体化し私はかじ取りに苦しんでいました。元気のいい野球少年がそのままプロ野球選手になったような君は、広島からのトレードが発表されると、すぐにホークスとの交流戦が行われるヤフードームに駆けつけ、練習してから入団会見を行ったのでした。晴れのお披露目でビジター用のユニホームを着るなんて、君の心意気が表れていました。

 翌日にはもう代打で出場し、三塁、外野の守備に就きましたね。君はすべてのことに対して臆することなく、勇気を持って戦う姿勢を持っていました。だから、二塁のレギュラーポジションにぽっかりと穴が空いたときもすぐに君が救ってくれました。常に全力を心掛ける気持ちが過剰になり、思わぬエラーをすることもありました。でも君は自分のせいで失敗するとそれを自分の打撃で取り戻す意地も見せました。2008年9月15日の横浜戦でも2回に君の送球ミスから先制点を奪われると、君は3回にバックスクリーンに同点本塁打を放ち、結局2安打3打点の活躍を見せました。こうした君の気迫が、一時は13ゲーム差を離された阪神を逆転していくエネルギーになりました。

 君はこのシーズン、36歳にして自己最高の打率、・293をマークし、そして、昨年、君はジャイアンツの財産とも言えるプレーを見せてくれました。9月4日のヤクルト戦、延長11回の攻撃で加藤が頭部死球を受け、キャッチャーが誰もいなくなるという事態が起きました。私が「タクはどうした」と聞くとコーチから「ブルペンに行きました。練習しています」という返事が返ってきたのです。私はとてもうれしかった。君は一番左の写真にある通り、12回の守りで豊田、藤田、野間口という3人の投手をリードし、無失点に切り抜けたのです。私はベンチから飛び出して君を抱きしめました。誰に指示されなくてもチームの中での役割を考えて、練習し、10年ぶりのキャッチャーをこなした君に、ジャイアンツは本当にいいチームになったと感じたものです。

 君が見せた姿勢こそ強いチームをつくるために、必要不可欠なものでした。君は投手以外のどのポジションも守れるオールラウンダーとしても、しかもスイッチヒッターでした。19年の選手生活で積み上げた1523試合出場、1049安打という数字の陰で、どれだけの汗と涙を流したのだろう。でも私は君の真っすぐな明るさが天啓のごとく、いつも可能性を君に見いださせ、周囲から惜しまぬ協力を引き出したのだと思います。

 私はスポーツマンには素直さ、朗らかさ、謙虚さが大切だと思っています。君はそれを持ち合わせていました。君が現役を引退した時、私はコーチとしてそれを若い選手に伝えてほしいと思いました。あの時、私と君は「拓也、日本一、いや世界一のノッカーになろうな」と誓い合ったな。それはもうかなわない。でも君の精神は私たちの心のなかで間違いなく脈打っています。もちろん君が愛する子供さんたちのなかにも同じです。君はこれからも私たちとともにいます。

 東京ドームの君のロッカーにあった「84 T・KIMURA」のネームプレートは今、監督室の私のそばにあります。一緒に戦うぞ、拓也。ありがとう、さようなら、拓也。

平成22年4月24日

読売巨人軍監督

     原 辰徳

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Comments

お久しぶりです

そうですね
涙腺の弱い方は、周囲に人がいないことを確認してから読んだ方がいいですね。
【キャッチャー キムタク】の部分はジーンとなります。

原監督のコメントって、大げさで少しクサい気もしがすが、熱くてエエなーって思ったりしています。
(決して、ジャイアンツに魂を売ったワケではないですが)

肩こり・頭痛は、【眼】も影響大ですから、そちらも検査した方がいいかもしれません。
お大事に。

Posted by: シルク@仕事せな | April 27, 2010 at 06:20 PM

ごぶさたしてます。今さらですが、これを読んで(職場にもかかわらず)涙ぐんでおります。
先週頭痛で肩こりか?とマッサージに行ったのですが、右肩押しても左肩押しても頭の同じところにビリビリと響いてきて「なんか、詰まってるかも」なんて脅されました。脳ドック行こうかな。と思ってます。木村コーチの倒れ方見てたら、ほんと、死を身近に感じてしまいます。ご冥福をお祈りします。

Posted by: メル | April 27, 2010 at 01:33 PM

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