おつかれさま、タイガース・金本知憲外野手

タイガースの金本知憲外野手が12日、今シーズン限りでの現役引退を発表しました

「野球とは人生そのもの」金本　最大の誇りは連続無併殺打記録

金本選手は広島県の広陵高校から東北福祉大学を経て91年のドラフトでカープに４位指名されて入団しました。

主なドラフト同期生は、タイガース：久慈・弓長・桧山、オリオンズ（この年が最後、翌年からマリーンズ）：河本、ホエールズ：斉藤隆・三浦、ホークス：若田部・浜名・田畑、ファイターズ：上田・片岡・島崎、スワローズ：石井一、ブルーウェーブ：田口・鈴木（後のイチロー）、ドラゴンズ：落合、バファローズ：高村・中村紀、カープ：町田、ライオンズ：新谷…といった年度でした。

４位指名に息の長い好選手が多く、金本以外にも桧山・鈴木・中村が４位指名でした。ジャイアンツに指名されて入団した選手は残念ながら戦力とはならなかったようです。

１年目は５試合出場・ノーヒット、２年目は４２試合出場・１７安打と、大卒の野手としてはパッとしない成績でした。入団１年目のカープの外野手は前田智・西田・山崎隆・緒方がレギュラーでした。

３年目、９１試合の出場ながら１７本塁打を記録して台頭、４年目に初めて規定打席をクリアしてレギュラーに定着します。そして２００２年のオフにＦＡ宣言してタイガースへ移籍します。

金本を迎えたタイガースは２００３年、１８年ぶりのリーグ優勝を果たします。日本シリーズではホークスに敗れたものの、第４戦ではサヨナラホームランを放ちました（ナマで見ていました）。
2003年度日本シリーズ　試合結果（第4戦）

その後の活躍は語るまでもなく、０５年にはリーグ優勝に貢献してＭＶＰに輝いています。
２００６年４月には連続試合フルイニング出場９０４試合の世界記録を樹立（タイ記録の試合をナマ観戦していました）

しかし、２０１０年のオープン戦前の練習中のケガが元で満足な送球が出来ず、対戦相手チームが【金本狙い打ち】を行った事などから、自らスタメン落ちを申し出た事により、連続試合フルイニング出場は１，４９２試合でストップしました。

そして、この日、今シーズン限りでの現役引退を発表しました。

金本選手のタイガースでの功績は数多くありますが、冒頭で自らが【最大の誇りは連続無併殺打記録】と言っている懸命な走塁であると思っています。金本ほどの選手が『ゲッツー食らってたまるかい』と内野ゴロで１塁に全力疾走する姿は、ヌルかったタイガースを変えたといっても過言ではないと思います。

今後の身の振り方は当然未定だと思いますが、来年にでもコーチになって若い選手を鍛えて欲しいと思います。

おつかれさまでした。